2011年3月19日土曜日

今日、スカイツリーが634mに達しました。(おおはし)

 
こんばんは。おおはしです。

あの大惨事から一週間が経ちました。
みなさまご無事でしょうか。


みなさまは既にご存知と思いますが、
まち見世のホームページと、山城さんがご自身のブログにも書いておりますように、
この度の《トーキョー・テレパシー》展は3月11日(金)をもちまして中止となりました。

ご予約いただいておりましたみなさま、
ご来場を予定されていたみなさまには大変なご迷惑をおかけして申し訳ございません。


ところで今日(3月18日・金)、スカイツリーが完成とされる634mに達しました。
もうなにかの途中ではなく、既に起きてしまった出来事です。
でもそれら全ても、なにかの途中と言い続けることも出来ます。

今、墨東エリアだけの話ではない、
とてつもなく大きな時代の変化の渦中にあり、

これから山城大督というアーティストが、
墨東まち見世というアートプロジェクトが、
これに関わった全ての人々がどう変わっていくのか、

どんなに時間がかかっても、形が変わっても、
再びお目にかかれることを祈っております。


また、この度の大変な災害により被害に遭われた方々、
ご家族、関係者のみなさまにお見舞い申し上げます。
また、寒い中で現在も被災地で救援活動等をされているみなさまに敬意を表します。

一日も早く平穏無事な生活を取り戻せますよう、
こころよりお祈り申し上げます。


 

2011年3月9日水曜日

今日初日(おおはし)


こんばんは、おおはしです。

ついに今日、39アートの日に、
山城大督《トーキョー・テレパシー》が初日を迎えます。

会期は9日から21日(月・祝)まで。
開場時間は12:00-19:00
初日のみ18:00-20:00にオープニングパーティを開催いたします。

場所はSOURCE.sight(墨田区八広1-39-18)
外観は、掲載画像のような感じです。

オープニングパーティにお越しで、道に迷いそうな方には、
現代美術製作所の曽我ディレクターによるツアーで会場にお越しになることをおすすめします!
17時半に東武伊勢崎線東向島駅に集合。ゴールはSOURCE.sightです。

ツアーもパーティも予約不要、参加費無料です。

ぜひお越しください!


2011年3月5日土曜日

 
はーっ あっという間に3月。
こんばんは。おおはしです。

久しぶりに駅前に行ったら、京成線の高架ができていました。
ここはどこのまちだ? と思いました。
当たり前だけど、これがなかった頃の景色はもう二度と見られないんだと思いました。


《トーキョー・テレパシー》は、5日前からSOURCE.sightで設営が始まっています。
山城さんも急ピッチで制作してて、みんなちょっと慌ただしい。

山城さんとは、昨年度のまち見世からの経験を振り返っても、ちょっと独特の距離感です。
真新しい靴で中距離をダッシュしている感じ。


一昨日のひな祭りは鳩やでサポーター説明会、兼ごはん会をして、
滅多に会えずにいた女の子が初めて山城さんに会って、
「山城さんて、かよちゃんが言ってた人だね」とわたしに言いました。

そういえばわたしはある時期、山城さんの話をよくしていた。
山城さんの作品のことをよく人に話していて、
いつかこのまちでも作品を作って欲しいんだと言っていたのです。
そのことをすっかり忘れていました。


片付けを終えてさっぱりした、午前1時近くの鳩やに一人でいて、
ここで2年前に作品を作った三宅さん/三宅さんが作った作品/三宅さんが残したもののことを想いました。

このまちの人の動き方、集まり方。

そして2年前の鳩やのこの時間を、わたしは天井から見ているような気になって、それは
オレンジ色のニット帽をかぶった青年が、ひたすらiMacに向かって網を張り巡らしているような光景。
わたしはそれを見て、2年前、この部屋にいた人にテレパシーを送ります。


《トーキョー・テレパシー》は展覧会開始まであと4日。
がんばるぞー






2011年2月28日月曜日

チラシできました。(おおはし)


 
テッテッテッテッテレッパシー
と、歌いながらの発送作業、15時-20時。

チラシができましたよ。
デザインも良いし紙質も良い! 見かけたらぜひゲットしてください。

 

2011年2月24日木曜日

わーっ、と(おおはし)


こんばんは、おおはしです。

先週の土曜日は、午前中に川俣正さんの東京インプログレスの餅まきに行ってきました。
太鼓と餅つきと区長の挨拶があって、町会やら婦人会やらが世話をしていて、
まちの人がいっぱい集まっていました。

会場となっている都立汐入公園がある南千住は、
10年以上前までは京島のように古い木造家屋が建ち並んで、
京島よりももっと荒れ果てたような街並みで(むかし黒沢清監督の映画の撮影現場にもなっていた)

今の景色からは想像できないものでしたが、
きれいになったなあ、人がいっぱいいるなあ、お祭りみたいだなあ、
あの頃ここに住んでた人たちが今もここにいるのかな、
と考えてみたり。
(墨東エリアの10年後を想像したり)

アートプロジェクトにあんなにまちの人が集まっているのは初めて見ました。
アートプロジェクトってなんだろう、とまた考えました。(ポジティブに)


そして山城さんのこのプロジェクトはどんどん詰めの作業に入っていて、
要領を得ないわたしは迷惑かけっぱなしです。

今回山城さんに100日プロジェクト後期をお願いしたのは、
もちろんみんなで話し合って決めたことではあるけれど、
とりわけわたしが山城さんにぜひこのまちで作品を作って欲しいと願ったことがきっかけでしたが、

墨東まち見世2010が開幕?してから約半年が経つのに
わたしはアートマネジメントのなにもわかっちゃいなくて
お招きした山城さんにも申し訳ないようなていたらくです。
が、きっと良い作品になります、ぜったい。


気が付けばわたしは東京やらスカイツリーやら、その周辺のことばかり考えていて、
GTSにせよ墨東まち見世にせよ東京インプログレスにせよ、

リリー・フランキーの「東京タワー」で、東京タワーが「駒の芯のよう」と表現されていたけれど、
ほんとそんな感じで、あれを中心にぐるぐるしてます。


このプロジェクトをする/やり遂げるっていうのは
この一年(今年度)を終えるってことで、その節目にはいろんな決断や別離があって、
春が来て、タワー開業まで一年を切るわけで

でも今はそんなことどうでもいいように
わーっと、アートマネジメントなんてできないなりにやるしかないのです。
墨東まち見世2010のクライマックスが近いです。
墨田区在住アトレウス家も要チェックです!!)


 

2011年2月16日水曜日

時間(おおはし)


こんにちは、おおはしです。
最近は毎晩帰りが遅く、夜の写真が増えたので載せます。

去年の秋頃の、とても曇っていたり濃い雨の日には
タワーがすっぽり神隠しにあったように消えたのですが、
最近の天気の悪い日は、タワーは薄もやの向こうで
わたし達を見張ってるみたいに、目を光らせています。
(写真は、桜橋の上から)


山城さんのこのプロジェクトは今も進行中で、
なんだかすごいことになっています。

一番には、わたし達(事務局)がまち/まち見世に向き合っている想いであったり、
これまでの向島のアートを見続けてきたスタッフの歴史や理解などが撹拌されるようで
まったく驚くばかりであり、この作用を今はわたし達(事務局)だけが受けていることに
すこし罪悪感を感じたりしています。

でも実際の展覧会が始まったらこの静かな撹拌も、
みなさんのこころの中にきっと起こるだろうとおもい、
今はなんとかこの、沈殿していた頑固さや熱みたいなものがふわふわと浮いている不安定さを
ただただあるままにしています。(それはわりと良い感じがするものです)


タワーを見ている人たちは、
みんなタワーが建つのを待っているのではなく、
(タワーを見ているのではなく)

タワーが建ってからがピークなのではない、
建っていっている今この時間がピークなのであり、

それはつまり、
タワーが建っている/建っていくその時間を、

自分はその時代に立ち会っているんだということを、
人々は見ているんではないか、


曽我さんの言葉を、タワーを見る度に(つまり毎日)思い出します。



2011年2月8日火曜日

まち見世塾と、その前のリサーチ(おおはし)


こんにちは、おおはしです。

2月6日、曇り・夜ときどき雨、
まち見世塾の日はお昼からリサーチをして、
やっぱり移動しながら、いろんな人と出会いました。

わたしはリサーチ前に岸井大輔さんと会って、そこでゆみこさんにも出会って、
ソースファクトリーでみんな待ち合わせて千夏さんと上田さんと会って、
キラキラでごはんを食べようって歩いていたら山城さんのお知り合いの梶原さん?に出会って、
墨東大学京島校舎の前を通ったら木村健世さんに会って、
森下行こうとしたら橋本さんに会いました。

それの他にも、
あそこに誰が来ているとか、あそこでなにがやっているとかも知っていて、
でもわたしはそこには行かず、そこにいるはずの誰かにも会わない、
ということも一方ではあって。


リサーチと実験と地図、移動と体感、
実在するのに見えないもの、曇り空に赤色、


まち見世塾には、
初めてまち見世のイベントに参加してくださる方も多くお越し頂き、
とてもありがたかったです。
山城さん効果だなーと思ったり。

なんだか今もいろんなことを感じているのだけれど、
うまく言語化できないので今日はこのへんで。










2011年2月5日土曜日

明日!墨東まち見世塾 第4回                   「山城大督・移動と体感 ー墨東リサーチで見えてきたものー」


こんばんは、おおはしです。
このあいだの打ち合わせでは、まさに体も話もあちこちに移動しながら、
惑星のように、このプロジェクトの完成形のまわりをみんなでぐるぐる歩き話しました。
(進んでないってことではないですよ)


いよいよ明日、第4回墨東まち見世塾、
「山城大督・移動と体感 ー墨東リサーチで見えてきたものー」

日時:平成23年2月6日(日) 18:00-20:00(開場17:30)
会場:一寺言問集会所(墨田区東向島1-20-6) 
参加費:500円 ※ご予約は不要です。当日は会場に直接お越しください。
ゲスト:山城大督

お問い合わせ:「墨東まち見世2010」事務局
〒131-0031 東京都墨田区墨田1-15-3 現代美術製作所内
TEL:090-8100-0910
E-mail machimise@gmail.com
ホームページ http://www.machimise.net


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明日予定されているプログラムもおもしろそうです。
まったくいつもわくわくさせられまっす。
ぜひお越し下さいませ!


 

2011年2月2日水曜日

今日は打ち合わせ(おおはし)

 
こんばんは、おおはしです。
日付が変わって今日は、山城さんと打ち合わせです。

毎回山城さんが出す案はもれなくおもしろいので、
今日はどんな話が聞けるのかとても楽しみ。

とは言え早いものでもう2月なんですね。
100日がどんどん経っていってしまうのがさみしいような。

きっと3月までもあっという間だ。がんばろう

 

2011年1月30日日曜日

わが町/商店街のこと(おおはし)


こんにちは、おおはしです。
「墨田区在住アトレウス家」ですっかり演劇に対する苦手意識が薄くなったわたしは、
こないだ新国立劇場にわが町を観に行きました。

その劇には「舞台監督」という役が配されていて、
まさにその劇、まちを俯瞰して解説/進行していく役なのですが、
虚構世界と現実世界を行き来する存在、
でもその現実世界とされているそれ自体も、劇の中のこと。


その劇を観てほんとうにいろんなことを思ったのだけれど、
どんな感想もいつも考えていることのような気がしました。
(たぶん今はどんなものを観ても同じものに変換して解釈するんだろうな、というような)


自分のまちのこと/今という時代/山城さんのこのプロジェクト!
自分の生活のこと、アートと人々の(わたしの)距離/虚構と現実の距離、
その語り部みたいなもののこととか。


こないだまちづくり系のおっちゃん達とわいわいしてて、
大好きなこの人達がいつか死んでいくのを、
わたしはこのまちに暮らしながら見て行かなきゃいけないんだとおもうと、
たまらなくこのまちを出て行きたくなったり

でも果たして隣人の顔も死も感じられない場所に逃げて、まあラクだろうか。
なにがいいことなのか、パラダイスなんてあるのかな。
ああ支離滅裂になってきました。


想像も出来ないくらい多くの物語がまちでは同時進行していて、
それはひとりひとりの胸の中だったり、どこのまち、いつの時代でもあるもので
わたしは今このまちが変わっていくのを本当に恐れているけれど、
それはこれまでのいつでもどこにでもあったもので、


商店街の人たちと話していると、
商店街の人たちは、「商店街として」の夢を今も持っていて、
アートやオルタナティブではなく、商店街として再び活気を取り戻せるのではないか、

アートよりも、一軒の八百屋ができることのほうが切実に望んでいて。


山城さんがもたらすかもしれない「俯瞰」、
以前にブログかツイッターで山城さんが書いていた「すっきりした視点」、
わたしは今とてもとてもそれを求めているのです。

(でもこのプロジェクトはわたしのためのものではなく、みんなのものです)

ひとまず2月6日に催される墨東まち見世塾にぜひお越しください。


画像:新国立劇場「わが町」ウェブサイトより転載
http://www.atre.jp/wagamachi/


 

2011年1月28日金曜日

墨東まち見世塾にてレクチャーをします。

レクチャーをします。
当日は地図をつかったワークショップをします。
おもしろいこと思いついちゃったので、一緒にやりましょう。
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墨東まち見世塾 第4回「山城大督・移動と体感 ー墨東リサーチで見えてきたものー」
開催のお知らせ
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「墨東まち見世2010」の開催に合わせて通年で展開している「墨東まち見世塾」。今回のゲストは、昨年の池田光宏さんに続き《100日プロジェク ト》(後期)招聘作家としてご参加いただいている山城大督さんです。
山城さんは、映像や写真などのドキュメンテーションを用い「移動/同期/習合」をテー マに作品を制作しているほか、中崎透、野田智子らとのコラボレーション 「Nadegata Instant Party」を全国各地で活発にプロジェクトを展開しているアーティストです。最近では、広島市内の住宅をめぐりながら、様々な家庭から漏れて来るピアノの音を聴く同時多発型のコンサート「Time flows to everyone at the same time.」、隅田川を観客が船に乗り込みクルージングしながら、一本の映画のような、一つの旅のような体験をする「隅田川ステレオク ルージング」といった、しなやかな感性でまちに関わるユニークなプロジェクトを実施しています。今回の「まち見世塾」では、これまでの活動をめぐるトーク のほか、墨東で現在進行中のプロジェクトに関連して小さなワーク ショップも行う予定です。
どうぞみなさま、この機会に奮ってご参加ください。

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日時:平成23年2月6日(日) 18:00-20:00(開場17:30)
会場:一寺言問集会所(墨田区東向島1-20-6) 
参加費:500円 ※ご予約は不要です。当日は会場に直接お越しください。
ゲスト:山城大督

お問い合わせ:「墨東まち見世2010」事務局
〒131-0031 東京都墨田区墨田1-15-3 現代美術製作所内
TEL:090-8100-0910
E-mail machimise@gmail.com
ホームページ http://www.machimise.net

○墨東まち見世 100日プロジェクト後期 山城大督:制作ブログ
http://machimise2010100dayprojectkouki.blogspot.com/

山城大督 Yamashiro Daisuke
1983年大阪生まれ。美術家。東京藝術大学映像研究科博士後期課程在籍。「移動 /同期/習合」をテーマに、その場でしか体験できない《時間》を作品として展 開。主な作品に広島市内の住宅街を舞台に50人のピアニストが参加した同時多発 自宅演奏コンサート「Time flows to everyone at the same time.」がある。近 年では、「Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)」などのコ ラボレーションワークも手掛る。http://www.yamashirodaisuke.com/

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「墨東まち見世2010」
主催:東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)/特定非営利活動法人向島学会
後援:墨田区、一般社団法人墨田区観光協会、財団法人墨田まちづくり公社
協力:アサヒビール株式会社

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「向島学会」は、地域を考えるフォーラムとして、墨東エリアでまちづくりに関わるメンバーが集い設立されました。
平成14年より活動を始め、18年からはNPO法人に。現在では、地域に関する様々な情報の収集と提供、地域活性化活動の支援、
住まい・まちづくりの調査研究、他の地域とのネットワークづくり、地域社会と結ばれたアートイベントの支援など、幅広い事業に取り組んでいます。

向島学会 ホームページ
http://www.mukojima.org
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○東京アートポイント計画
「東京アートポイント計画」は、東京ならではの芸術文化の創造・発信と芸術文化を通じた子供たちの育成を目的に、東京都と財団法人東京都歴史文化財団が実施している「東京文化発信プロジェクト」の一環として、平成21年度より着手している事業です。
東京の様々な人・まち・活動をアートで結ぶことで、東京の多様な魅力を地域・市民の参画により創造・発信することを目指しています。

東京アートポイント計画 ホームページ
http://www.bh-project.jp/artpoint/
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※このプロジェクトでは、隅田川と荒川、そして新タワー(東京スカイツリー)のすぐ横を流れる北十間川によって囲まれた、墨田区の北半分を占める地域を「墨東(ぼくとう)エリア」と呼んでいます。
※プロジェクトの内容は、やむを得ない事情により変更する場合があります。どうぞご了承ください。

なお「墨東まち見世」の最新情報については「墨東まち見世2010」のホームページでご確認ください。
http://www.machimise.net
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2011年1月24日月曜日

今日のリサーチ|110121(山城)

17時曳舟に到着。
もう真っ暗になっている。暗い中散歩がしてみたいと思い、この時間に来てみる。
お昼とは全く違う雰囲気の中、前回あるいた道と同じ道を歩き「マンモス公園」
にいってみる。だれもいない公園の滑り台の一番上に登り改めて、このまちを
ながめてみる。10分ほど登ったり降りたりしているうちに、いつの間にか中学生
が4人。なんかだらだら喋っている。わかるわかるよ。それくらいの年って地元
の公園とかで、どうでもいい話をするよね。わかるよ。
---
キラキラ商店街に行って、もどってきたりと1時間ほどウロウロしてこの日は帰
る。石田さん、大橋さんに電話するが、急な連絡すぎて会うことは出来なかった。
帰りに大橋さんに「マンモス公園が気になってる」という事を告げると「いいで
すね!」という返答を貰い、過去にもイベント利用した事例もあるという話を聞
き、いい感触を得る。
---
もうすこしイメージしてみようと思う。もう少し!

今日のリサーチ|110118(山城)

10日ぶりの墨東リサーチ。友人の林立騎くんにリサーチの同行を声をかけてみたが、
なんと彼は今海外にいるという返事。twitter上では普段どおり生活しているのかと
思っていたので驚く。

13時に曳舟駅に到着。駅近くのマンションの最上階にそっとお邪魔する。あまり景色
が見えない。一階のロビーにマンションが立つ前の空撮写真と当時の記録写真が飾っ
てあり、その写真を見ると、あまりにもその景色は今と違っていた。
---
曳舟まわりをウロウロしているうちに、大学4年生のオジョーとヒロシが曳舟に到着。
大学の試験直前だそうだが、気晴らしにリサーチにつきあってくれるとの事。たのも
しい。彼らは昨年末に僕が参加したアサヒアートスクエアでの展示「東京生活転回法」
の作品制作の際にもリサーチ段階から作品ができるまで、いろいろな場面を体験した
力強いメンバーだ。石田さんとも待ち合わせをし、本日のリサーチ本格スタート。
---
僕からのリクエストで「高い場所」を探そうとするが、このエリアにはあまり高い場
所はないそうだ。まずは背の高い滑り台が設置されている「マンモス公園」へと散策
を始める。途中、石田さんが気になっているという模型屋に入ってみることに。
恐る恐る入店してみると、気さくなオジさんがにっこりと笑い、待ってましたと言わ
んばかり、「(自称)東京で一番古い模型屋」の歴史と共にこの地域の歴史を30分
にわたり語ってくれた。このオジさんの凄いところは記録物を丁寧にアーカイブして
いるところ。50年以上も前の写真をスキャンしA4サイズにプリントし、ファイリン
グしている。1ページごとにエピソードがあって楽しそうに話す。
その写真&語りは近年になるにつれて様子が変わっていく。過去の話をなつかしそう
に話しているかと思っていると、いつの間にかこの地域一帯が2年後には全てなくな
り、マンションが立ち並ぶという事実を聞く。もちろんこの模型屋も2年後にはなく
なるそうだ。ここで生まれ育った模型屋のオジさんにとっては、このアーカイブは
歴史として刻み込むための作業なんだろう。定点観測的な写真もあった。
オジさんはその状況を良いとか悪いとかどちらの立場に立つ訳でもなく、僕たちにあ
りのままの姿を写真を通して語ってくれた。その後昔のミニ四駆のカタログを出して
くれたりと、「ミニ四駆第一世代」の山城&石田「ミニ四駆第二世代」のオジョー&
ヒロシは興奮冷めやらぬ。という感じでひと笑い。
オジさんありがとう。「また来ます」といって店を後にする。
---
その後、月に3日程度しかオープンしない店の肉マンを食し(なぜこんなに開かない
のか!?美味しい)「マンモス公園」に到着する。滑り台の上に登って改めて気付い
た事。このまちには本当に高い建物が無い。いくつかのマンションを覗けば、銭湯の
煙突3つが高くのびているだけだった。これは大きな誤算だった。
マンモス公園の滑り台から眺めるスカイツリーの異様さには圧倒された。
---
「マンモス公園」の立地場所は、このまちの中でもとても良い場所にある様におもう。
少しあるけば駄菓子屋があり、キラキラ商店街があり、銭湯もある。密集した住宅街
のなかにある特別な空間。この場所でなにかできるかも、と瞬間的に思った。
---
その後、駄菓子屋によりキラキラ商店街を散策し、17時第二回目のリサーチを終えた。
何をしたわけではないが、「マンモス公園」と出会えたことで満足感を得て曳舟駅を
後にした。オジョー、ヒロシ、石田さん、寒いなかありがとう。
その足で静岡県袋井市へ。前回のプロジェクトでお世話になった中村さんの自宅で
新年会にお邪魔する。いい一日だった。
---
「マンモス公園」をまずはフックに思考を始めたいとおもう/。
では、また次回。




















2011年1月21日金曜日

いろいろ進んでいるみたいです。その他・散文(おおはし)

 
こんばんは、おおはしです。
今日は知らぬ間に山城さんが墨東に来ていて、なにやらしていたそうです。
会えませんでしたが、ちょっとずつ進んでいるみたいです。

100日中の、21日目が終わろうとしています。

おおはしは、山城さんがこのまちをどう読み込むのか、敢えて読み込まないのか、
どんな部分を採用するのか、或いはなにも採用しないのか、とても興味深くおもっております。


これは個人的な思考のことですが、
去年の暮れ、駅前にイトーヨーカドーがオープンして
スカイツリーの第2展望台が姿を現したあたりから、
いろいろなことを想像できなくなっています、いろいろな、未来のことを。

来年の今頃もたぶん今の家に住んでいて、
今の仕事を続けて、今とさほど変わらない日常を過ごしているだろう、という程度の想像も
うまくできなくなっています。

スカイツリーが開業する頃、ここはどんな場所になっているのか、わたしはどうしているのか、
全く想像できないのです。


このあいだイトーヨーカドーで、
プライベートブランドの食品ばかりを買って帰る途中の駅前にて、
2009年3月、わたしが初めてボランティア行為をした
向島おしょくじプロジェクトの時間がよみがえり、

まるでうそみたいにキラキラしたそれが、
ほんとうにこのまちで起きた出来事だったのか、わからなくなりました。
(実際、そのころこのまちにあった景色が、どんどんなくなっています)

それを言ったら墨東まち見世2009も、
あのときのわたしたちにとってなんだったのか、

アートプロジェクトってなんなのか、
なんのためにあるのか、

このまちで起きたそれらがなかったら、わたしは今と違う生き方をしていたとおもう、
でもそれは、このまちそのものにはあまり関係のないことのようにおもう、

そういった全てが、10年後にはあとかたもなくなっているんじゃないか、
だとしても別に、特になにも変わらない、誰にとっても、とか

そんなことを考えてぼんやりしていたら、夜の駅前の眩しさが、一層、目に痛みました。


なにかとてつもなく大きなうねりのようなものが上空でまちを支配していて、
わたしたちとは関係ないようでいて、とても関係があるような予感。

今この時代はどういう時代なのかわからず、
山城さんという存在、墨東まち見世という動きから、
わたしはそれを必死に探ろうとしている気がします。


わたしがこういうことを書くのは事務局の人間として適切ではないかも知れませんが、
いち地元住民、山城さんと近い世代の人間・山城さんの作品に関わる人間として
こんなことをおもっているということをここに記します。


おおはし

 

2011年1月17日月曜日

寒い日が続きますね|下道くんと過ごした3日間で考えた事

本当にこの数日寒いですね。いかがお過ごしでしょうか?東京に引っ越して初めての冬。結構冷えて驚きました。今は築50年を越える日本家屋に住んでいるのでそのせいもあるかも知れないけど、朝は特に冷えます。山口に住んでいたときも日本家屋の一軒家に住んでいたのでその点慣れてはいるのですが…。石油ファンヒーターがフル活動中です。石油ファンヒーターと日本家屋って相性すごくいいですよね。これのおかげで部屋は凄く暖かい。

ここ数日(3日間)は友人の写真家下道くんが家に来て映像の編集作業を行っていました。2009年の夏に開催したプロジェクトのドキュメントDVDの為の映像で、16台のカメラで撮影された15分間の時間を一本のタイムラインに編集する作業です。そんな編集をしながら、下道くんと「今の興味について」「創作活動について」「アーティストの立場について」etc、時にはコーヒーを飲みながら、時には銭湯に入りながら、時には彼が作ったビーフストロガノフを食べながら、ゆっくりと話ができました。同世代のアーティストと話をするのって結構好きです。

いつも考える事の一つに「プロジェクトとドキュメントの関係」があります。僕が行う作品は一過性のもが多く、どうやってその現象や出来事を残すのか重要なテーマとしてます。今回の墨東でもこの問題は大きなテーマになると考えていて、ちょっとここ最近考えるのは残さないというあり方もあるのではと思うようになってきました。僕の専門は「記録メディア(写真/映像)」だけど、それと反する記録しないという事も考えれる様になってきていて、これは大きな一歩と言えます。

と、日々発見と想像を繰り返しながら、このまちで出来る出来事をイメージしています。
今度、下道くんにも墨東エリアに来てもらおうと思っています。
みんなもぜひ、いっしょに歩きながら話ししませんか?相談にも近い僕の話ぜひ聞いてください笑
それでは。(今日は写真は無し)明後日18日にお昼から夜まで墨東を歩きます。
すこしアイデアが出て来たので、そのアイデアを想像しながら歩いてみます。

そうそう、今彼は個展をやってるので、ぜひ見に行ってみて下さい。
僕もまだ見に行っていないのだけど、僕の作品に共通する部分もあると
思いました。ある場所の夜とある場所の朝が写真でつながる作品です。
---
◆[おやすみのかなた]
Nap Gallery(東京)
個展/solo exhibition
2011.1/11-2/6
http://www.3331.jp/schedule/000803.html

2011年1月10日月曜日

「アンサンブルズ2010」/水戸へ行ってきました

東京から水戸まで高速バスで往復3500円って知ってますか?そう、安いんです。
一昨年2009年の夏に僕が参加しているアーティストユニット「ナデガタインスタント
パーティー」が水戸芸術館「現代美術も楽勝よ。」展に参加していて以来、
僕にとって水戸は特別な場所となっていて、水戸に行くと「あ〜そうそう、なんだか
気持ちがいいなあ」となるのです。昨日も去年の春ぶりの訪問だったんだけど、次から次に
久しぶりに会う顔があちらこちら沢山あり、ほっこりしたわけです。
そんなみんなと大友さんが作り上げた展覧会に行ってきました。

大友良英「アンサンブル2010ー共振」。2008年の山口展以来、鑑賞者として、時に参加者と
して見届けている展覧会。大友さんはコラボレーションといういうか、人をいじるのがもの凄く
うまい(いじるというより「のせる」という感じかな)。2008年まで働いていた山口情報芸術
センター[YCAM]での展覧会の時に僕はエデュケーターとして関わり、大友さんの人との関係性の
作り方やプロジェクトの主体性の運営方法を間近で見て魅せられたのだった。なつかしいなあ。

昨日は展覧会を2時間ほど楽しみ、高橋さんコバフミ(小林史子ちゃん)とも合流して爆笑ランチ
をいただき、音源を聴きながら芸術館から公園まで散歩する作品を体験(要予約!おすすめ!)し、
中崎くん後藤くん寺ちゃんが運営しているスペースでこれまた大友展スピンオフ企画とこたつを楽し
み、夜は音楽家と知的障がい者の即興演奏グループ「音遊びの会」、公募参加者100人との即興演奏
「ダブルオーケストラ」のLIVEセットを満喫。ええ一日やったなあ。

昨日のライブでは、音楽の力を改めて突き詰められた体験だった。
即興演奏をしたことがある人ならわかると思うが、音を出すのはものすごく勇気がいる。
全体の音の中で、自分の音がどういう風に響いているのか。その感覚は繊細で、気にしすぎると
演奏ができないし、気にしないと演奏はなりたたない。知的障害の子や自閉症の子達は言語での
コミュニケーションは得意ではないかもしれないけど、空気を感じるコミュニケーション能力
がめちゃくちゃ高いんだと、昨日のライブを見ていてもわかった。そして空気を感じる中で、自由と
つきあい方を知っている。小さな音や、会場の空気、誰かの気持ち、そういう波のようなものを
感じて進んで行く、発見と遊びの連続がいつのまにかライブとして演奏になって45分間。

そうそう、年末にナデガタでおこなったプロジェクト「どまんなかセンター」の時も、
知的障がいを持った何人か子供たち、そのお母さん、またケアをする人達と、ほんのすこしだけ
だけど関わった時も、こんな僕でさえも、空気の感じ方と振る舞い方にすごく感動したのを覚えている。
当たり前の事を発見しただけなんだけど、そういう発見や体験って自分の肥やしになりますよね。

昨日のライブと展覧会を見ながら、「コミュニケーション」について考える。
終電まで20分。最後に一杯居酒屋に行って帰ろうと皆で水戸駅までいったが、成人式を
迎えた人達でお店がいっぱいだったので、コンビニでビールを買い、駅の改札前でのんで乾杯。
藤井くんに万歳三唱して、終電で帰って来た。
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まちと作品の関係、人と作品の関係。今回の墨東のプロジェクトにもあたりまえのように
参考になりました。
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こんなに思い入れのある展覧会はなかなか出会えないだろうなあ。
大友さん水戸のみんな、中崎くん、おつかれさまでした。




2011年1月9日日曜日

今日のリサーチ|110108(山城)

14時曳舟に到着すると、石田さんが改札前で待っていてくれた。
なんていい人なんだ。今日一日一緒にリサーチにつきあってくれる。
実際同じ時間を共有する人が増えるとプロジェクトは断然楽しくなる。
今日のリサーチなんて、9割が無駄な時間だったように思うが、まあ
リサーチなんてのは9割が無駄な時間を過ごす為にあるようなものだ
と僕は思っているので、今日はゆっくりとした気分でいい時間になった
と思う。ここで「無駄」と一言でいうが、そうは言っても充実した時間で、
公園でブランコにのったり、北條さんから自転車を借りたり、偶然劇作家の
岸井大輔さんに会って「場所」と「作品性」の話をしたり、そううこうして
いるうちに、鈴木荘で制作を行っていた佐藤一朗さんに会ってそのまま
KOSUGE1-16のアトリエに遊びにいったりと、まあ今日は出会う人に流さ
れるままに動いてみた。こういうサーフィンの波乗りのように「場」に
流されていくのもまちのリサーチの醍醐味だなと改めて感じる。
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石井さん今日は一日ありがとう。帰りにコロッケを買って食べて帰った。
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夜は蓮沼執太くんのライブへ行く。10人編成の特別ライブだったんだけど
後半になるにつれ演奏者も観客も歯車がかみ合って行って、ものすごくよかった。
音楽っていいなぁ、嫉妬やな。
YOUTUBEの音源を貼っておきます。みんな聴くといいよ。



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次回は18日に行こうと思います。
今日のMEMO
・動物を通じたコミュニケーションにヒントがあるかも
・まちを上から見る事をしてみるのもいいかも。
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PHOTO:Ryotaro Ishida