2011年1月30日日曜日

わが町/商店街のこと(おおはし)


こんにちは、おおはしです。
「墨田区在住アトレウス家」ですっかり演劇に対する苦手意識が薄くなったわたしは、
こないだ新国立劇場にわが町を観に行きました。

その劇には「舞台監督」という役が配されていて、
まさにその劇、まちを俯瞰して解説/進行していく役なのですが、
虚構世界と現実世界を行き来する存在、
でもその現実世界とされているそれ自体も、劇の中のこと。


その劇を観てほんとうにいろんなことを思ったのだけれど、
どんな感想もいつも考えていることのような気がしました。
(たぶん今はどんなものを観ても同じものに変換して解釈するんだろうな、というような)


自分のまちのこと/今という時代/山城さんのこのプロジェクト!
自分の生活のこと、アートと人々の(わたしの)距離/虚構と現実の距離、
その語り部みたいなもののこととか。


こないだまちづくり系のおっちゃん達とわいわいしてて、
大好きなこの人達がいつか死んでいくのを、
わたしはこのまちに暮らしながら見て行かなきゃいけないんだとおもうと、
たまらなくこのまちを出て行きたくなったり

でも果たして隣人の顔も死も感じられない場所に逃げて、まあラクだろうか。
なにがいいことなのか、パラダイスなんてあるのかな。
ああ支離滅裂になってきました。


想像も出来ないくらい多くの物語がまちでは同時進行していて、
それはひとりひとりの胸の中だったり、どこのまち、いつの時代でもあるもので
わたしは今このまちが変わっていくのを本当に恐れているけれど、
それはこれまでのいつでもどこにでもあったもので、


商店街の人たちと話していると、
商店街の人たちは、「商店街として」の夢を今も持っていて、
アートやオルタナティブではなく、商店街として再び活気を取り戻せるのではないか、

アートよりも、一軒の八百屋ができることのほうが切実に望んでいて。


山城さんがもたらすかもしれない「俯瞰」、
以前にブログかツイッターで山城さんが書いていた「すっきりした視点」、
わたしは今とてもとてもそれを求めているのです。

(でもこのプロジェクトはわたしのためのものではなく、みんなのものです)

ひとまず2月6日に催される墨東まち見世塾にぜひお越しください。


画像:新国立劇場「わが町」ウェブサイトより転載
http://www.atre.jp/wagamachi/


 

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